脱出ゲームなのに実写という珍しいゲームが登場した。奈良芸術短期大学の大石膏室が舞台のゲームだ。実写の脱出ゲームはワクワクするので個人的にはかなり好みだ。
室内はめちゃくちゃ広い。あまりにも広いので画面をスライドして視点を移動するシステムが採用されているくらいだ。これだけ広いとやりごたえがあってナイス。
室内には彫刻が山ほどあり、しかもそのほとんどが詳しく調べることができる。そして調べられるのは彫刻だけではない。室内をくまなく調べる必要がある。
このゲームの謎はそれほど難易度が高くない。しかし、アイテムや手がかりを探すのがめちゃくちゃ大変。彫刻は様々な角度から見られるし、かなりピンポイントでタップしなければ見られない部分もある。謎解きよりもむしろアイテムや手がかりを探すのがメインのゲームと言っても過言ではないくらいだ。
謎は一つだけどうしてもわからないものがあったので攻略サイトに頼った。確かに手がかりと謎との間に関係はあったが、それをノーヒントで入力させるのか……と思った。
ヒントは動画広告のあとに複数個表示されるが、かゆいところに手が届かないヒントだった。「それはわかっているから、そこからどうすればいいのか教えてくれ」と言いたくなってしまった。
あと、特に意味のない手がかりがあったのが気になった。
探し物やヒント周りで不満はあるものの、実写形式の脱出ゲームは珍しいし、室内が広くてアイテムが多いのでやりごたえはある。もう少しやさしくなると多くの人におすすめできる作品になる。
