僕はメンタルの不調でしばらく精神科に通っています。
診断は未確定ですが、双極性障害かもしれないということで様々な薬を試してきました。
しかし、どれも副作用が出て充分に試すことができませんでした。
そのため、精神に作用する薬を使用するのはしばらくやめて、睡眠薬だけもらって生活リズムを立て直す試みをしていました。
薬を再び試すことに
前回の診察で「この2週間は気分の変動が激しかった。気分の変動に理由はない。調子がいいときは世界が元に戻ったかのような感じだった」ということを先生に伝えたところ、もう一度薬を試してみることになりました。
そこで処方されたのがオランザピンです。
オランザピンは元々は統合失調症に使われていた薬なのですが、双極性障害にも効くことが判明して双極性障害に対しても使用されることのある薬です。
僕は薬がかなり効きやすい体質のため、2.5mgという少量の錠剤をさらに4分の1に割って夜に4分の1錠服用しています。
1週間ほど前からオランザピンを飲み始めたところ、驚くほどにメンタルの調子がよくなりました。
始めの2日間はより慎重に8分の1錠だけ服用したのですが、2日目(初めて服用した次の日)には充分に効果を感じることができました。
感じられた効果
- 頭がスッキリした(うつ状態だと頭がモヤモヤする)
- 気分が持ち上がった
- 世界が元に戻った感じ(うつになる前とあととでは世界が大きく変わってしまっていた)
- 生きるのが当たり前に感じられるようになった(うつ状態では死が常に隣り合わせだった)
- 物事に興味が湧いた(以前は物事や人生に価値を感じなかった)
- 意欲が出た
- スッと動き出せるようになった
- 仕事がそこまで嫌に感じなくなった(以前は仕事が死ぬほど嫌だった。仕事をするくらいなら死んだほうがマシだと思うレベル)
- 人間がそこまで嫌に感じなくなった
- 口数が増えた
- 外に出たくなった
- 睡眠の質が上がった
- 中途覚醒が減った
- 早起きできるようになった
このようにたくさんの面で症状の改善が見られました。
素人なので詳しいことはわかりませんが、改善した症状を見るに、ドーパミンに関係するもの(意欲や興味)が多いように感じます。
副作用
- 眠気
- めまい
- 頭痛
- 足に力が入らない
- 食欲が増す
副作用は5つ出ましたが、そのうちの眠気と食欲増進はプラスの作用と見ることもできます。
僕は入眠障害や中途覚醒、昼夜逆転などの睡眠の問題を抱えていたのでこれまでロゼレムという睡眠薬を飲んでいました。
オランザピンは眠気が出るのでロゼレムを中止したのですが、ちゃんと眠ることができています。
それどころかロゼレムを飲んでいた頃よりも中途覚醒が減り、睡眠の質が上がりました。
オランザピンは睡眠薬ではないにもかかわらずここまで睡眠にプラスに作用するのは驚きです。
ただ、眠気は翌日に持ち越すようで、微妙な眠気がずっと続きます。
寝られないよりは全然いいのですが、眠気があると活動に支障をきたすので少し困ってしまいます。
オランザピンは太る薬として有名らしいです。
その関係なのか食欲が増しました。
今のところ体重の増加は見られません。
僕は元々食が細いほうなので、食欲が増えるのはむしろ健康的でいいことです。
まとめ
僕は今まで数々の薬を試してきましたが、これほどまでに効き目を感じた薬はありませんでした。
というか、薬でこれほどまでにメンタルの調子が変わるのか!と非常に驚きました。
今はオランザピンのおかげで普通(うつになる前)に近い状態を保てているのですが、この状態になって思ったのは考え方を変えたり早寝早起きをしたり運動をしたり人と会ったりしてもこの状態にたどり着くことは決してできないということです。
今までに症状を改善するために努力をしたことがあるのですが、自力じゃこの境地にはたどり着けませんでした。
きっと脳が本格的な機能障害を起こしていたのでしょう。
自力でじわりじわりと脳に働きかけていく方法ではうまくいかず、薬でズバッと解決を図ることが必要だったのだと思います。
薬でメンタルの調子が改善してよかったなあと思うと同時に、悩みとか生死とか気分とか物事の価値とかそういうの全部脳の状態で決まってしまうんだなあと改めて思いました。
ずっと悩んでいたのが馬鹿らしいくらいに何もかもがあっさりとよくなってしまいました。
まあ、脳の機能不全が原因で意欲や興味、希望が失われたり、不安やストレスを感じやすくなっていて、その結果として様々な悩みが生まれていたのだとしたら、脳の機能が改善することで悩みが軽減されるのは当然のことですね。
どの薬も副作用で飲み続けることができず、薬での治療を諦めかけていたところでしたが、いい薬に出会えてよかったです。
また今度診察があるので上記のことを話してみて今後の方針を決めたいと思います。